新築の際、お客様から花壇をつくりたいという要望が多く出されます。確かに花壇があれば、誰でも自然にお庭にでるようになります。
花壇は、極端にいえば土地を仕切って花を植えれば良いだけなので、つくるのは簡単です。
まず最初にお庭につくる要素として最もお勧めなのが花壇です。
お庭に花壇をつくれば、どんな花を植えようか、そのための肥料はどうすれば良いか、水はどのくらいまけば良いか……、というように、いろいろと疑問や考えることが発生します。
実際にお庭に出て、やることもたくさんでてきます。
お庭に親しむ習慣づくり、という観点からも花壇づくりはお勧めなのです。
それでは、はじめて花壇づくりをする場合には、どんな花を植えるのがよいでしょうか。
初心者は、まず手入れの手間があまりかからない、育てやすい花を植えてみることから始めるのが良いと思います。たとえば、ビオラやスミレなどはお勧めです。これらはホームセンターなどで花の苗を売っているので、その苗を買ってきて植えてみてください。
そのほかに育てやすい花としては、ゼラニウム、キンギョソウ、ヒャクニチソウ、サルビア、コスモス、プリムラなどが挙げられます。
一般的に開花期の長い花は育てやすいので、いろいろ探してみてください。
ハーブ類を植えるのもお勧めです。
具体的には、セージ、ラベンダー、カモミール、ローズマリー、バジル、オリーブなどです。
ハーブというのは香りの強い植物(香草)の総称で、ハーブティーとして飲んだり、料理に使ったり、また入浴剤などに用いられるなど、生活の中で幅広く利用できるので人気がありますが、じつは自然の雨風や冷え、乾燥などに強いという特徴もあるのです。
ハーブは短期間で育ちますし、自然に強く育てやすいという長所がありますから、お庭に植える植物としてはとても適しています。成長したら料理などに使えば、二倍楽しむことができるでしょう。
花壇の手入れは、水をまくことと、肥料をやること、それに草むしりが基本です。
水をまくのは原則として朝と夕方にします。昼間の日が照りつけているときには、すぐに乾いてしまうのでまきません。
夕方には多めにまいてください。
花々に水をまくのは楽しいものですが、だからといって、はりきって水をまきすぎると根腐れが起きやすくなり、枯らす原因になるので注意してください。
水をまくタイミングは、土が乾いてきたときがひとつの目安です。
夏は土がよく乾きますから、毎日まきますが、そのほかの季節は毎日でなくても構いません。
追肥は花の成長期や開花期、実のなる結実期などの、とくに養分が必要になるときに与え、即効性のある肥料が使われます。 雑草の草むしりは、育てている花を枯らさないために必要ですから、できるだけこまめにやってください。
肥料を与えることを施肥といいます。施肥には、最初に植えつける前にあらかじめ施しておく肥料である「元肥」と、生育中に与える「追肥」があります。
追肥は花の成長期や開花期、実のなる結実期などの、とくに養分が必要になるときに与え、即効性のある肥料が使われます。
雑草の草むしりは、育てている花を枯らさないために必要ですから、できるだけこまめにやってください。
また、最近では、お庭にトマト、キュウリ、ナス、シソなどの野菜の種や苗をまいて、菜園にする傾向も多く見られます。
野菜を自宅のお庭でつくるのは、とれたてのおいしい野菜を食べたい、農薬なしの安心できる野菜を食べたい、といった気持ちが広がっているからでしょう。
実際に、自宅で収穫される野菜は間違いなく新鮮でおいしいものです。
野菜は種類を選べば狭いお庭でもつくれますし、プランターでも容易につくることができるものもあります。
ミニトマト、ピーマン、ししとう、コマツナ、ハツカダイコン、シソなどが育てやすいので、まずはそうした野菜から始めてみてください。
花でも野菜でも、お庭に植えられていると、家族で自然にお庭に出て世話をする機会が増えます。
たとえば、そこで親と子どもがいっしょにトマトを植え、肥料や水をやり、支柱を立て、育てて収穫をすれば、何気ない会話が自然に生まれるはずです。
お庭は「家族の会話のかけ橋」「家族団欒の場」になるのです。