最近では、住宅街を歩いていると、和風の家はほとんど姿を消し、洋風の家が建ち並ぶようになっています。
洋風の家の新築時に、お庭につくられるオプションとして人気を集めているのが、ウッドデッキです。
ウッドデッキとは、木材で組み立てられたお庭の中の床のスペースのことです。
ちなみに、「デッキ」とは船の甲板を意味します。
ウッドデッキは、第二のリビングとして利用することができる、快適な空間です。
リビングルームの延長として、室内と連続したレイアウトになっているケースもよく見られます。
テラスのように、その上に屋根をつける場合もありますが、基本的には雨、風、日光にさらされます。
一般の木材は雨ざらしには弱いので、耐久性のある堅材がしようされます。
ウッドデッキに使われる主な素材を挙げてみましょう。
●ウリン
アイアンウッド(鉄の木)と呼ばれるほど堅くて重い木材で、水に対する耐久性が強く、害虫を寄せ付けないのも特徴です。
●イベ
耐久、耐水、耐塩にすぐれている木材です。信頼性の高い素材ですが、コスト的にはや や高くつきます。
●ウエスタン・レッドシーダー
カナダ杉のことです。耐久性があり、乾燥に強いという特徴があります。防虫作用のあ る成分も含まれています。
ウッドデッキは、こうした堅い木でつくられています。これらの木材は耐久性が高い素材ですが、それでも雨ざらしになれば何年かたつと腐ってきます。しかし最近では、木の粉と樹脂を接着材で固めた合成木材も使われるようになっています。やや高価になりますが、これを使えばウッドデッキは長持ちします。
ウッドデッキは、かなり広くつくることも可能です。といっても、それなりにコストもかかりますから、花壇や菜園、その他のスペースのことも考えて、よくプランニングしてつくるようにしてください。
地面の状態を気にすることなく、手軽にお庭に出られるのが、ウッドデッキの魅力といえるでしょう。ちょっと外の空気に当たりたいと思ったとき、リビングルームとつながっていれば、そのまま出られるので便利です。
お庭にウッドデッキがあると、気候のよいときに、自然の風と木のぬくもりを感じながら、家族いっしょに過ごすことができます。
親子や夫婦で、また友人知人を招待して、バーベキューをする空間として利用すれば、日常生活の一コマに楽しい潤いが生まれることでしょう。
このようにウッドデッキも、花壇と同様に家族の団欒の場として活用できる、お庭の大切な要素になります。ぜひ設置を考えてみてください。