自分は何屋さん？

私は造園会社を経営している。

昔は、自分は造園屋の社長だと思っていた。

もちろん11年前から、今でも造園会社の社長であることには変わりないが、

今は考え方が少しだけ違う。

私は造園会社で試行錯誤してきたマーケティング能力が人よりずば抜けている。

そのノウハウを周囲の社長さんが教えてくれと言ってきた。

でもここで、｢私は造園屋さんだからお庭に関することしかできません。｣と断っていては、

せっかくのご縁もなくなってしまう。

人から望まれることは引き受ける。こう決めた。

そこで、10月3日付けでマーケティングエッジ株式会社という名前の集客コンサルティング会社を設立することにした。

人から望まれて仕事をさせていただける喜び。

これは最高だ。そして、周囲に合わせて行くことによって会社にも変化を与えて行く。

自分が何業だか何屋さんなんて関係ない。

ニーズがあって、自分が提供できるスキルがあるなら応えるべきである。

入口がコンサルティングであっても、そのお客様が自宅のお庭をやりたいときには庭クイックや

庭時間にお仕事をくれる。

お庭を売りたいときは、お庭を売るなということだ。

世の中には、私のような建設業もあれば、飲食業、士業、コンサル業、サービス業など様々な業種が存在する。

その中で、一番何業という呪縛から抜け出せないのが医者や税理士、会計士、社労士などの士業と言われる業種の人たち。

彼らは難関試験を合格し、先生、先生と言われ続けているので、自分がその世界の専門家であることを誇りにしすぎていて、例えば、税理士であることでしかライバルと競争しない。

そこにプラスアルファを入れないのである。

だから優秀な税理士が年収300万円という低年収の人が多い。

優秀な方たちが私どもの業種に入ってきたら、もっと稼げるだろうに、

インテリの職業にとどまってくれていて、私どもは逆に助かっている。

それは優秀な人たちがうごめく場所で、その人達と同じ条件で戦っているから、新人がベテランにかなうはずがない。

私が税理士資格を取ったとしたら、何か本業以外のこと、例えば中小企業のIT化に詳しい税理士とか

業務周辺でなくても日本酒の種類は全て知っているとか、何かの特徴を出して、それを表現する。

自分だけの特徴をどこで出すか。

特徴を出さなければ、税理士なんて八百屋の数より多いとか言われて、金額の安い低いで他に切り替えられてしまう。

自分らしさをいかに表現し、ライバルとは違う土俵で戦うことができるか。

それに尽きると思う。

私を必要としてくれているお客様に感謝